日本糖尿病学会に参加して

国立病院機構 小諸高原病院
水野 稔子

2010年5月27日~29日の3日間、岡山市において第53回日本糖尿病学会年次学術集会が開催されました。参加報告をさせていただきます。

まず大変だったのがホテルの予約。1ヶ月前になってホテル探しを始めた時は岡山市内は満室で、隣の兵庫県のホテルしかありませんでした。糖尿病にかかわる医療関係者が日本中から集結するのですから、地方都市での開催では泊施設が足りなくなります。しつこくネットで探して、1週間前に何とか岡山駅前のビジネスホテルを予約できました。

学会では、仲先生がシンポジストを務めたシンポジウムや、LCDE理事である高柳保健師の民間療法に関する口演など、興味深いセミナーへ参加し大変勉強になりました。

印象に残ったのは、「新しい糖尿病治療戦略を見据えた地域医療の在り方を目指して」をテーマにしたシンポジウムで、仲先生を始めとした多くのシンポジストの先生方が、地域医療におけるLCDEの重要性を語っていた事でした。これも糖尿病医療の現場で、多くのLCDEの方々が日々努力している結果だと思います。また、高柳保健師の発表も分かりやすく好評でした。

最終日は「糖尿病劇場」に参加しました。本当の女優さんかと思うほど達者な栄養士さんと、何となくぎこちないドクターやコ・メディカルが、糖尿病患者と医療スタッフの心理を熱演しました。それとともに、会場で参加者が携帯電話を使ってアンケートに答えたり、ツイッターで意見を書き込むとリアルタイムで表示され、大変面白く勉強になるプログラムでした。

少しだけですが観光もでき、とても有意義な3日間でした。来年は札幌で開催の予定です。早めにホテルを予約して参加しましょう。

※左から高柳保健師、仲医師、水野薬剤師